自閉症の原因は発達障害
自閉症の原因は、主に先天的な脳の機能異常が原因で起こる発達障害と考えられています。
つまり、カンタンにいうと生まれつきの脳障害で、脳内の情報処理の仕方に障害を持った病気です。
しかし、その根本的な原因はまだわかっていません。遺伝要因と環境要因があるともいわれています。
●遺伝的なもの、遺伝子にも関与しているという研究結果があります。
ひとつはマウスを扱ったものですが、神経栄養因子の分泌を調節する遺伝子を欠損した場合、自閉症に似た症状を示したそうです。
さらに、マウスで見つけた遺伝子が自閉症患者で異常をきたしていることを発見したとのことです。
もうひとつは、2006年12月にフランスの研究者グループが、自閉症に関係すると思われる新たな遺伝子を発見したとの論文が発表されました。
自閉症の子ども5人を対象とした調査をしたところ、全員がある同じ遺伝子に異常があったとのことです。
人間の脳内で、言語発達に欠かせない、神経系の形成に重要な役割を担うシャンク3(SHANK3)という遺伝子だそうです。
また、兄弟や家族、親戚などで自閉症を患っている人がいれば、遺伝により確率も高くなるという研究報告があります。
●妊娠初期の胚の脳・神経系が発育を始める時期に原因があるという報告もあります。
妊娠中に関しては、母親が喘息やアレルギー、皮膚病を発症している場合、
子供が自閉症になるリスクが高まるとの研究報告を米カリフォルニア州オークランドの研究チームが2005年に発表しています。
こうした症状が妊娠4―6カ月に現れた場合のリスクは、通常の2倍になるといっています。
また、喫煙する妊婦からの赤ちゃんは自閉症になる危険が増加するという報告も…。
それによると自閉症の子供は500人につき1人という確率で発見されています。
妊娠初期に毎日タバコを吸っていた母親から生まれた子供たちは自閉症を発症する危険が40%も増加することが明らかになっています。でも、おなかの赤ちゃんのためにも、「妊婦さんは喫煙ダメ!」というのは日本では常識になっていますので、これはもう問題ないですよね。
●水銀が主成分となる保存料、チメロサール含有のワクチンが自閉症の原因となることも知られています。
これは、アメリカのミズーリ州で、判決がくだされました。
子供はワクチンが与えられるまでは健康な子供のように発育していましたが、
ワクチン後はすぐに、自閉症になっていったとのことです。
近年、自閉症の増加の要因となっている「疑いのあるもの」としては、抗生物質の使用の増加や、
幼児期の注射による水銀摂取、混合ウィルスワクチンの増加、ビタミンやミネラル欠乏につながる土壌枯渇の進行、
食事におけるオメガ3やオメガ6必須脂肪酸の減少、有害化学物質の体内吸収への増加などが、
自閉症研究者の中であげられています。
自閉症の原因の誤り
日本自閉症協会が2005 年 4 月、一般の人、全国3000人を対象に実施したアンケートで、
1450人からの回答をもらいました。自閉症の原因を「脳機能の発達障害」と答えた人は68%。
「心の病」という誤った回答が23%にもあがったといいます。
自閉症は「自分を閉じる」という文字から、まわりの人には心は開かずに、
自分の殻(から)に閉じこもってしまう病気、引きこもりなどの心の病、精神病、
などと勘違いしている人もいるということです。
実をいうと、恥ずかしながら私自身も、以前はそのような考えを持っていました。
友人に訊いてみても、残念ながら、やはりそのような勘違いをしている人が少なくはなかったです。
他の誤った考えとしては、自閉症の子供を持つ親の中には、「しつけが悪かったから」とか
「育てる環境が良くない」などと自分を責める方がいます。
さらにまわりの人たちからも、そのように思われがちです。
自分の子供が自閉症というだけで、まわりから悪く言われて、親せきからも仲間はずれにされるという話を聞いたこともあります。
自閉症になるのは、今あげたようなしつけや環境が原因ではありません。
ですので、誰のせいでもないのです。原因もそうですが、症状や特徴、診断、治療のことなども正しく知っておきたいですね。
自閉症の原因は、脳の機能障害と考えられていますが、なぜ、脳にそのようなトラブルが起きるのか、
詳細は残念ながら解明されていないのが現状なのです。
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